チェックリストは役立つか?

役に立つチェックリストは何だろう?

過去の失敗を繰り返さないため、不慣れな人でも抜け漏れなく作業するためなど用途は様々だろうが、本当に役立っているチェックリストは少ないと思う。誰かの失敗を集めて確認項目を増やし続けたとしても、そのチェックリストを使う側からすれば項目の背景を知らない。

なぜ失敗したのか、どうすればよかったのか当事者しか知らない情報もたくさん詰まっているはずなのに、それらをそぎ落として簡単な項目にまとめて「あとは確認よろしく!」と言わんばかりのチェックリストにはうんざりする。しかも確認する項目は増えていくばかりで、必要ないものを減らしていく活動は全くない。これでは流れ作業でやった感を出すだけのものになってしまい、いいことは一つもない。

似たような作業を、誰が行っても同じ結果になるように続けていくことはかなり難しいと思う。
仕事でシステムへのリリース作業を行うことがあるが、手順書兼チェックリストを毎回作成している。このチェックリストは前任者から引き継いだものだったが、最初は何をチェックすればいいのかすら分からず、失敗を繰り返して自分用に書き直した。誰が見ても分かるように意識して書いたつもりだが、おそらく別の人にこのチェックリストを渡して同じことをやれと言われてもできないだろう。チェックリストを見て「前にこのやり方で間違えたからこの操作を気を付けよう」といった思い出しの手続きがないから、途中で作業に詰まるか失敗する。やはりチェックリストを渡すだけではなく、横に付いて会話しながらチェックリストに書けない情報を伝えることが重要だ。

チェックリストの項目だけが増えていくことは、いいこととは思えない。
定期的にチェック項目の必要/不要を見直して、可能であれば項目のチェックを自動化できないか知恵を絞る。ここまでできれば仕事の効率と質が同時に向上して、いいこと尽くしだろう。

この記事を書いた人

WEBアプリエンジニアとして日々奮闘中です。
このブログは「頑張らないために、頑張る」をテーマに、日々の生活で気づいたことなどを発信していきます。

コメント

コメントする

目次